『アイアムアヒーロー』観てきた


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映画『アイアムアヒーロー』見てきました。
原作もまだまだ連載中のなか、どういった結末にするのか個人的に興味があり、ひとまず予告を見てみることに。

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ん???


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あれ??????


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こっちの台詞だよ
おかしい、おかしいぞこんなポップでカジュアルなタイプの話じゃなかったはずだ。

これだから実写化は…なんて思っていましたが評判はまずまず。
海外の映画祭で表彰もあり見に行くことに。


感想。
【ネタバレへの配慮はしていません】

まずはグロ描写ついて。
本作は+R15指定です。キャスティングと公開タイミング的には全年齢対象にした方が売れそうな印象でした。しかしまぁ見終わってみるとこのレーディングは英断だったと言えるでしょう。

やはり、ゾンビ映画においてスプラッタ表現は見所であり避けては通れません。
そこをきっちり突き抜けて描写していたあたりが海外での評価の高さに繋がったのではないでしょうか。
ていうか徹底しすぎ。
GW公開だからってなめてかかってました。
家族連れへの配慮0でとても良いなぁ(遠い目)

非常に海外市場を意識している印象を受けました。
日本映画はTVドラマの延長線上というか、非常に当たり障りないものが多く、こんな本気の当たり障り"ある"ゾンビ映画はいつ以来なのかと。
こういった路線の方がトータルでの利益は見込めるんでは。


続いて内容について。
おおよそ原作8巻あたりまでをまとめた感じでした。
まぁ2時間ならこんなもんだろうと大筋は納得できました。
というか実写化の中では十二分成功作の部類に入るでしょう。

細かいところでいくつか。

「比呂美が十分機能していない」
原作を読んでいれば今後比呂美は重要なファクターとなり、活躍することもわかりますが、映画からはいった人からしたらほぼ寝てるだけのキャラクターではないでしょうか。
このあたりに関してはむしろ映画版アレンジを期待していただけにがっかりしました。もう少し感情移入できるキャラクターにして欲しかった。

「日常の裏側の描写が薄い」
原作では1巻目はほぼ日常回です。ほんのすこしだけ違和感が描かれ、ラスト数ページでやっとゾンビものであるとわかるといったレベルです。
個人的にはここの描写がとても好みなのでもっと濃く描いて欲しかった部分です。

「比呂美との距離感」
出会ってからイヤホン共有まで早すぎませんか?ていうかそれカップルにしか許されない行為じゃないんですか???これがリア充か…ぐぬぬ…吊り橋効果恐るべし…

「大殺戮シーン」
今まで英雄が様々なものに縛られて撃てなかった銃を始めて撃つシーン。ここはカタルシスがあって非常に良かったです。
しかしそこからが絵的に地味。
そもそもゾンビ大量発生の恐怖感は撃てども撃てどもキリがない感覚によるものだと思うんですよね。
それが結局撃ちまくれば勝ててしまう。
うーんなんだかなぁ。

とまぁいくつか思うところはあるにせよ、全体としては良い出来だったと思います。
続編待ってます。勿論+R15で。

ただお前予告でもうちょいグロいこと伝えろよとは思いました。
友人がデートでこれを見て気まずくなったそうです。ざまぁ。